【最新】パーソナルジムでの事故や怪我が増加している原因とは

パーソナルジム福岡天神メイクインボディーの石丸です。

 

先日、私が担当させていただいてるお客様の医師から「パーソナルジムで怪我をしたという患者さんが最近めちゃくちゃ多いやけど、石丸さんどうにかしてよ」というお話しや女性のお客様からは「カウンセリングにいったパーソナルジムでいきなりご飯行きましょうって言われたんやけど」などのをお話しをされ、私はこの業界の今後がとても不安になると同時に恐怖を感じました...

 

そもそもパーソナルジム、パーソナルトレーナーとはお客様のお身体を預かる以上、誰もが簡単に開業したりパーソナルトレーニング指導をしてはいけないと私は思っております。

従来のパーソナルトレーナーとはハリウッドスターや一流モデル、プロスポーツ選手、重度の病気による機能改善などの指導をする方たちばかりで、国家資格並みの知識とコーチングスキルなどが必要不可欠となっておりました。

 

それが現在では、様々な企業が参入し低価格でのパーソナルジムを出店し知識や経験が浅いトレーナーを雇用し、パーソナルトレーニングを行っております。

 

そんな背景から、今回はタイトルにありますように昨今パーソナルジムでの事故や怪我が増加している原因について、以前もブログで取り上げさせていただきましたが、改めてお話ししていきたいと思います。

【前回の記事はこちら】

https://www.make-inbody.com/2023/12/08/post-13050/

 

パーソナルジムでの怪我の主な原因

フォームの不適切さ

・間違ったフォームでトレーニングを行うと、特定の筋肉や関節に過剰な負荷がかかり、怪我のリスクが高まります。

例: スクワットで膝が内側に倒れる「ニーイン」や、デッドリフトで背中が丸まる。

 

負荷の設定ミス

・過剰な重量設定や過剰なボリューム(セット数・回数)は、筋肉や腱に負担をかけすぎる原因になります。

・特に初心者では、筋力や柔軟性が十分でない段階で過度な負荷を扱うことで怪我のリスクが高まります。

 

ウォーミングアップ不足

・筋肉や関節が準備できていない状態で高強度のトレーニングを行うと、筋繊維や靭帯が損傷するリスクがあります。

 

パーソナルトレーナーの指導ミス

・トレーナーの経験不足や、個人の体力・柔軟性を考慮しない指導が問題となることがあります。

 

身体的な特性や既存の問題

・関節の柔軟性不足、筋力のアンバランス、または既存の怪我(例: 過去の捻挫や腰痛)がリスク要因となります。

※出所:2024 年4月25日消費者安全調査委員会 スポーツジム等におけるパーソナルトレーニングによる事故及び健康被害に係る事故等原因調査について(経過報告)

https://www.caa.go.jp/policies/council/csic/report/report_024/assets/csic_cms201_240425_04.pdf

 

主な怪我の種類

筋肉や腱の損傷

・筋挫傷(肉離れ: 突然の動作や過負荷で筋繊維が損傷する。

・腱炎: 繰り返しの動作で腱が炎症を起こす。

対策: 負荷を徐々に上げる、十分なウォーミングアップを行う。

 

関節の損傷

・靭帯損傷: 急激なねじりや衝撃で関節の靭帯が損傷。

・関節炎: 過剰な使用や負荷で関節内に炎症が発生。

対策: トレーニングフォームの改善と適切な休息。

 

腰や背中の怪我

・椎間板ヘルニア: 過剰な負荷や不適切なフォームで背骨の椎間板が圧迫される。

・腰部捻挫: 背筋や腰周りの筋肉が損傷する。

対策: 腰に負担がかかる種目(例: デッドリフト)の正確なフォーム習得。

 

その他のトラブル

転倒による打撲や骨折: トレーニング中の不注意やバランスを失った際に発生。

・肩のインピンジメント症候群: 肩関節の過使用による炎症。

 

エビデンスからの防止策

ウォーミングアップとクールダウン

・エビデンス: ウォーミングアップにより筋温が上昇し、筋肉と関節の可動性が向上することが研究で確認されています。

参考: Fradkin et al. (2006). The effects of warming up on physical performance.

 

漸進的な負荷増加

・エビデンス: トレーニング負荷を10%ずつ増やすことで、筋肉や腱の怪我リスクを低減できる。

参考: Hrysomallis (2007). Injury incidence and risk factors in strength training.

 

適切なフォーム指導

・エビデンス: プロの指導を受けることで、怪我のリスクを大幅に低減可能。

参考: Keogh & Winwood (2017). The epidemiology of injuries across the weight-training sports.

 

休息と回復

・過剰なトレーニングは怪我を引き起こしやすいため、適切な休息が必要。

・推奨: 週2~3日の筋力トレーニング日を設定し、部位別にローテーションする。

 

パーソナルジムの利用者としての対策

信頼できるトレーナーを選ぶ

資格や経験、顧客レビューを確認。

 

コミュニケーションを取る

疲労や違和感を感じた場合はすぐに報告。

 

自身の体力に見合ったペースを守る

他の利用者と比較せず、自分の目標とペースを重視する。

 

最後に

冒頭でもお伝えしたように本来のパーソナルトレーナーは知識も指導技術もレベルが高い方でないといけません。

 

お客様がパーソナルジムでのダイエットを決意した際に瞬時に目の前のパーソナルトレーナーが本物かどうかを見極めることはかなり難しいかと思います。金額もピンキリですので、ご自身が気になられるパーソナルジムにいくつかカウンセリングや体験トレーニングに行ってみて通うパーソナルジムを決められることをオススメいたします。

 

そして、私もさらに気を引き締めて会員様の指導や後世の育成に励んでいきますので、現在パーソナルジムで活躍されているパーソナルトレーナーの皆様もお客様の笑顔の為に勉強を怠らず、もう一度なぜ自分がパーソナルトレーナーになったのかを今一度しっかりと考えて、日々精進していきましょう!

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